インタビュー 会報担当 遠藤 和彦 |
東関東支部 菅原 博文 |
1.コイ釣りとの出会い (1)
20歳のとき、夜勤からの帰宅時に通る印旛・新川でコイ釣りをしている人がいて、60cmくらいのコイがかかった。それを見て、面白そうだと思った。 (2)
釣り歴は約30年。実家が秋田・男鹿半島の漁師。なまはげの里 (3)
吉田会員と同時期に入会。8年 2.近況 (1)
最近は東関道下でよくやっていて、ここ10回の釣行で65〜66本は上げていると思う。サオはタニシ4本、ボイリー3本で、60%はボイリーのほうに来ている。サイズは60〜80後半、最高は92.5cm。 (2)
場所の選定については、あまり人の来ないところ。というのはのんびりしたい。そのため携帯電話は持ってきているが、車の中におきっぱなし。それも土日しか電源を入れてない。 (3)
金曜日の夕方から日曜のAMまで来てることが多い。夏場は裸が好き。他人の釣った後を追うのも嫌い。 (4)
かつての釣果は90台は年10本程度だったが、ここ3〜4年の間に15〜16本、90台前半から90台後半にサイズアップしてきた。H17は90台17本。ハリを大きくしたせいかもしれない。(ハリ:カイズオーナー#23→25、ソイ#20→22) (5)
千葉の米本から60Km・50分。北浦は年に2〜3回の釣行 3.タックル (1)
サオ:ダイワ 小笠原20・24 並継5.2mx1本、5.4mx5本、 この他 NF17・16H(5.8m) とにかく取り扱いも手入れもよくないので、丈夫で長持ちするサオを使っている。 (2)
リール:タナトール3000 x7台 (3)
ミチイト:海王丸12号(漁業用の糸で夏は強くて、冬やわらかい) ニュージャスト14号 ・ いづれもナイロン糸安くてもマメに交換するほうが強度が保てる。水に浸かっている部分は弱くなるから。 ・ 裏表ひっくり返して使用。3ヶ月で更改する場合が多い。 ・ 毎回7〜8mは切除する。 (4)
ハリス:ケプラーノット8号 ・
最近はナイロン糸10・12号に編み込みをして吐き出しづらくしている(写真@参照) ・
1年半ほど前から40〜70cmとっていたハリス長を20〜30cmに短くした結果、90cm台後半が多くなった。 ・
ハリスは、ケプラー繊維が白くなったら取り替える (5)
ハリ:カイズオーナー#25、ソイ#22 ・
ハリは2〜3回使用したら、交換する。 4.ノウハウ公開 (1)
自宅を出たときから釣りが始まると思う。草花とか自然の変化を箇条書きのデータにしてとっている。何の花が何部咲いていたとか、ネコヤナギの花が飛んでいるとか、それをまめにメモにしておき、去年と比べる。去年の今日と今年の今日をくらべてみる。 (2)
風向きはかつて現場まで行ってよく調べたことがある。向かい風が一概にいいともいえない。場所によっては斜め向かいからの風はいいのに正面からはダメ。かえってそういう場合は全く反対の風、つまり背中からの風のときのほうがよい。 (3)
80〜90cm台は、大物が出たところの後を追えば3〜4割の確立で釣れると思うが、100cm以上というのは、狙っても釣れない。運とか気候、その他いろいろな要素・条件によるところが大きい。 (4)
小さなアタリがあって、それがずっと続いていても食わない場合、エサの場所か自分のシカケに問題があると考えて、打ち返しかシカケの交換か何かしらのアクションをとる。待っても5分、長くて30分でシカケの場所を替える。たいがい5分でアクション。 (5)
場所は、前もって決めてくるのではなく、最近は現場に来てから決めている。車であちこち廻ってモジリがあるとか、前日に大雨が降ったとか、今日は流れているとか、そしてそこで2度ほどいい思いをすると通いだす。 (6)
まず現地に来て @
湖面を見る A
風のあるときは波の立つところ、さざなみの立っているところ、水の色の違う所、つまり、水底に変化のあるところ。よーく見ていると水路のように見えてくるところがある。そこをポイントにしている。 B
ハネ、特に夜のモジリのあるところ。ハネの音も違う C
いつも同じ所にモジリが見えて、そこにエサを打ってもアタリがないときは、底の状態が悪いと見て、モジリの5〜6m離れた所にエサを打つ。 D
魚の習性として、流れに逆らって泳ぐ性質がある。これも参考にする。 (7)
今回、志崎(沼里)に決めた理由は @
前日の大雨 A
過去の自分の実績 B
モジリがあった。北浦を1周半廻った。3度そこを通って、2:00AMに大きなハネ、3:00、4:00前にも大きなハネと3回廻って決めた。手前ではねていた。他ではモジリは見られなかった。 C
かつて釣れた時と同じ背中からの風だった D
水の流れがあった (8)
場所替え:人が多く来だすと場所を変える。500〜600mは離れてするほうがよい。 (9)
天候:台風後、大雨後などがよい。酸素濃度が高くなり、食いが立つ。大増水したときはどこに入ってもいい釣果がある。 (10)他人が釣れたら、そこで釣るのではなく、同じような条件のところを探す。 (11)今回はタニシを20〜30粒、2回しか蒔いてない。 (12)大会の時は事前に仲間から情報をよく集める。そこが入れなければ、同じような条件の所を探していく (13)釣りと様子見(底探り)の2通りの理由で出かける。釣りに来ている場合と、ダメを確認するために釣りにくる場合もある。 5.私のこだわり (1)
自分が最初に入って見つけたようなポイントは釣れても釣れなくても3年から4年、1年中いつも同じ場所に通うようにしている。いつの時期にどのくらいの型が出るかわかる (2)
釣れた時よりも釣れなかった原因を考えることのほうが多い。 (3)
かかってくれればサイズには関係ない。 (4)
シカケは最低でも3回バラスと全部交換する。 (5)
底探り:自分が釣りに入った日は底探りはしない。ここを探ろうと思えば1kmくらいにわたって2〜3mおきに沖目80mくらいにわたって釣りに行かない日に探る。霞ヶ浦・北浦のほとんどの湖底の状態が頭に入っている。自分で潜って足で探ったりもしている。 (6)
風・水温・水底の状態など表には出さない自分のデータを持っている。 (7)
数の中から大物を狙う人と大きいコイだけを狙って釣る人の2通りあると思うが私は後者の方 → 小さいのがかかってきたら、それが食えないように、かからないように方法を変える。小さいうちに傷つけられなかったら90cm、1mと大きく成長する。それを狙って釣るような釣りをしたい。 (8)
エサまき(飼い付け)もやる。大会等の場合はサオを出さなくてもエサまきだけはしておく。 (9)
ペットボトルにコーン、押し麦等の粒エサ保存:虫が入らなくてよい (10)とにかく、モジリだけはよく見るようにしている。 (11)有名ポイントには行かない。 6.その他 (1)
利根川で10年コイ釣りをしたが、吸い込みでは76cmが、ウキ釣りでは89.5cmが最大。残念。 (2)
カケアガリばかりでなくまったいらな場所でも釣れる。コイにも下向きの唇と上向きの唇を持ったコイがいる。 (3)
他人が釣った後に入って釣れたとしても、それは釣ったのではなく、釣らせてもらったという感触しかない。自分の納得した釣りをしたい。 (4)
将来、ウキ釣りもまたしてみたい。目が悪くなってウキ釣りもシンドい。 (5)
吸込みでもタニシ釣りと同じ釣りをしていれば、釣れるはず。 (6)
将来とも体の続く限り、釣りをしていきたい (7)
自分の師匠はいない。他人のシカケをバラしてみたり、我流でやってきた。 (8)
最近は、型にこだわらなくなった。自分の納得する釣りが出来れば大小は関係ない。型に捉われなくなってきたら、型がいくらか大きくなってきた。肩からファーッと力が抜けたような感じ (9)
とにかく、釣りたいと思ったら、他人と同じことをしていてはダメ。ポイントを替えるなり、他人のやらないことをしてみたり。 (10)これから試してみたいこと:吸込み針に単品のエサをつけ、蒔きエサに同じ単品を蒔く。 (11)志崎の鳥居にいつも水と賽銭をあげていた。いつも5円なのに今回は15円上げた。ゲンを担ぐ訳ではないが、釣りに行くときはお地蔵さんや観音様の前を通るときは必ず頭を下げていく。 (12)吸込み→タニシ→ボイリーときて、次ぎは?生エサかな? |