外道とは?
東関東支部・菅原 博文   

以前、笠岡顧問が『釣れづれ鯉』(大鯉倶楽部掲載)に書かれたことがあったかと思います。『外道』とはその道に外れる、釣り用語では対象魚以外ということですが、みなさんはこの呼び方をどう思いますか。対象魚外ということで、邪険に取り扱ってはいませんか。私は、釣れるべくして釣れる、そこにいるから釣れると思っています。どんな魚でも針掛かりすれば私たちを楽しませてくれるのですから。

鯉以外は魚ではないような言い方をするのをよく耳にします。わが淡水大魚研究会の会員のみなさまも鯉釣りをする人の方が多いと思います。他の魚種の釣果報告が少ないのもそういった理由があるのかもしれません。

青釣りなどしていてメーター鯉が釣れないとも限りません。青には青のヒキ、重量感、連魚にも草魚にもそれぞれの楽しさ、面白さがあると思います。ちょっとした発想の転換をして、釣りに行く前に今日は鯉、明日は青魚と決めてかからないで、どの釣り場へ入るときも「かかる魚は全部釣り上げるんだ」と思って出かけると外道と呼ばなくてすむのではないでしょうか。そうすれば、今日は鯉が釣れた、青魚が釣れた、連魚が釣れたと、本来の魚種名で呼ぶことが出来るのではないでしょうか。

かつて釣友が利根川で青魚釣りをしていて、メーター鯉が釣れたのに外道だからと言われて、しゅんとしていたのを覚えています。「釣れるべくして釣れたのだから・・・」と言ったことがあります。

しかし、何か他に呼び方はないものでしょうか!!


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