インタビュー  会報担当 遠藤 和彦



 福田 正彦 相談役


オレは釣りは大嫌いだ

    コイ釣りのはじめ

 
【現在の柴山沼 護岸整備が済んできれいになった】

昭和54年ごろ、釣りの小雑誌に小西会長の記事を見て、埼玉県の柴山沼へ見に行った。台風が来ている中、釣りをしている人がいた。見ている前で70cmのコイがかかった。「よ〜し、オレも」と市販の吸込みエサを練って投げようとしたが、横殴りの雨でエサが溶けて落ちてしまう。そのときはイモというのがエサになるとは信じられなかった。次に夜、行ってみたら小西会長の息子さん(小西光紀会員)と会った。そこで釣りクラブというものがあることを初めて知った。「うち(淡水大魚研究会)は、会員の募集はしていない。でも入りたいと言う人がいれば入れるし、辞めるときは止めないよ。やる気があるのなら教えてやるから来なよ。」と言われた。そのとき20数年間に生きてきて初めてベイトリールというものを見た。小西先生はABUを使っていた。スピニングリールでさえ文明の利器という感じだったので、いきなり教わったベイトリールは非常に新鮮だった。当時、私の住んでいる界隈にはベイトリールを扱っている店はなく、確か東京のサンゴ堂(国道246号線と環7の交差点近くの店?)へ行き、“ビーチマスター200”と同等品の“ビーチマスター500”を買った。5000円。糸は東レ銀鱗“レッツ”、200mでやはり5000円もして、「何でリールと糸が同じ値段なんだ」と当時5万円程度しか給料をもらっていなかったので買った後、青くなって帰ってきた。昔はABU社のリールなどは高価で現金では買えず、ローンを組んでまで買ったものだ。蛇足だが、そのころは体を動かすのが好きで、ボクシングを習っていた。プロボクサーになりたかったが、骨太の体質で減量が利かずあきらめた。

 

    会のいいところ

(1)コイ釣りのいいところは、人との出会いが多いというところ。昭和55年3月に入会した。脈釣り、ウキ釣り、ブッコミ釣りと一通りやってみた。それぞれに楽しみがあるので、それぞれの良さを味わってほしい。また自分では人に恵まれていると感じている。黒川顧問といえば、ブッコミ釣りの神様みたい人。脈釣りといえば山田勲さんといった具合に会を通して多くの人を知り得て、非常に幸せ者。自分の今日があるのは淡水大魚研究会の影響によるところが大きい。

(2)会のいいところは、黒川顧問ほか多くの会員が知っている限りのことを包み隠さず教えてくれるところ。ありがたい。新人会員には遠回りすることなく、最短の道のりでコイ釣りを楽しめるレベルまで持ち上げてやる。これが先輩の仕事と考えている。釣りをやりたいと言う人がいたら、教える。道具を買いたいと言う人がいたら、教える。サオにはバランスというものがある。柔らかくて、粘りのあるサオがいい。自分がかつて試行錯誤してある意味での無駄をしてきたので、仲間には時間的にも金銭的にもムダをさせたくない。

 

    奮起

ここ数年、釣果報告書を出してない。というのは、「若い方が釣果で上に伸びてくれればいい」、というおごりの気持ちがあったからかもしれない。このところ、2年ぐらい前から釣りの中だるみを感じていたので、金森夫妻、染谷会員との出会いが刺激になって、また燃えてきた。本数的にも大釣りしている。タニシだけでなく、染谷会員お勧めのペレットを撒いて、90cm台を含めて一昨年は20数本、昨年は北利根川だけで14〜15本あげた。今年(H19)は、小さくてもいいからアオウオを釣りたい。釣果報告書も提出します。

 
   【最近は浮き釣りもレパートリーの一つ】

 

    こだわり

太い糸を使っていながら、細い糸へのこだわりがある。青魚は14号を使うが、通常はサオとのバランスを考えると、5号でいいかと思う。北利根川で磯竿2号、5.4m、ミチイト4号で80cmのコイを上げたときはうれしかった。サンヨーナイロン社のGT-R Nspec、この糸はほんとに強い。固くならないし、劣化しない。普通の糸が1年しか持たないとしたら、2年は持つだろう。8号までしかないが、根がかりして引っ張りっこをしたら引き戻された。値段は高いがそれなりの糸だ。他の糸ではグランドピアノを3本で吊り上げられるミチイトがあるようだが、そんな糸は誰も買わない。

 

    会員のみなさまへ

(1)        会員の皆様にお願いしたいのは、『会員の和を大切にしてほしい』、『会を会員同士の情報提供の場にしてほしい。そのための自らの情報を発信してほしい。』 釣りはストレス発散の場であり、そして釣りクラブはというと人格形成の場でもある。他人の悪口を言うなら面と向かって言うこと。会についても意見があればはっきりと言うべき。クラブ内に派閥を作るとかかつてはあったが作ってはダメ。

(2)        会に入ったなら長く続けてほしい。そう思うからこそ、入会を紹介する際に希望者の性格をよく理解しなければならないため、入会希望を会へ紹介するのが遅れる場合もあることを了解してほしい。【早く会に入れてくれていれば、9Xcmのコイを釣った時には入賞していたのに・・・と金森会員ボヤく。】

 

    その他環境問題
かつては利根川で水深3〜4mの川底が見えた。だんだん気温が上がってきているが、加速度的に上昇している。

 

 







 【愛車は三菱デリカ】